イルカとクジラ

「いただきます」という、日本独特の言葉があります。

私はどこで食事をするときも、食事の前には「いただきます」と手を合わせるようにしています。
宗教的な意味はないつもりなのですが、海外に行くと、よほど珍しいのかじろじろ見られてしまいますね...

「いただきます」に相当する外国語はなかなか無いそうです。
意味合いとしては「thank you (for all lives)」といった感じなのでしょうか。
国や文化によって、食べるものが異なりますが、動物にも、植物にも命があり、その命を奪っている。
命あるものを食べていることに感謝するというところでしょう。

ところで、日本には捕鯨の文化があります。
西洋諸国から理解されづらい文化の一つです。
ちなみにアメリカでは、1972年以降、鯨肉を取り引きしたり食べさせたりすることは違法です。

歴史的には、鯨は魚の一種として食べられてきました。
小型の鯨類(イルカ)も、静岡県、岩手県、和歌山県、沖縄県など一部の地域で食用に捕獲されてきました。
高タンパク、低脂肪、ビタミンAが豊富など、栄養的な利点もあるとか。
また、ごく最近まで、イルカ肉を鯨として出荷することが認められていました。

野蛮人扱いされるかもしれませんが、私は、地域独自の食文化は認められるべきだと思います。
そもそも、ベジタリアンに近い生活をすれば殺生は避けられるのですが、人間の体は肉・野菜・穀物すべてをバランス良く食べることで成り立っているので、なかなか難しい。
また、養殖(元から食べるために生まれてきた家畜や魚)のみを食べれば良い、という考えに関しても、どうも不自然さを感じます。
食物連鎖の上位のものを食べると水銀などの有害物質が含まれる可能性が高まり、またエネルギー効率としてエコではない、という考え方もあります。(マグロなどと同様)

深い議論は避けますが、ご参考に以下のリンクを記載します。
Wikipedia 鯨肉
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AF%A8%E8%82%89

和歌山県ホームページ イルカ漁等に対する和歌山県の見解



イルカ観察ツアーで見てきたイルカ。確かにかわいいなあ...羊さんが可愛いのと、どう違うのかなあ。難しい。



ちなみに、アイスランド、ノルウェーでは鯨が食べられています。
旅行でアイスランドに行き、鯨を食べたのですが、おいしかったです...これは文化として尊重されるべきだと思いました。
Lækjarbrekka(アイスランドのレストラン)
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