鮒寿司(ふなずし)はチーズの味わい

鮒寿司はチーズの味わい

トリップアドバイザー 世界のくさくておいしい食べ物」でも紹介された、滋賀県名産「鮒寿司(ふなずし)」。

春に獲ったニゴロブナを内臓を取って桶で塩漬けにし、夏にご飯を詰めなおしてさらに数ヶ月以上漬け込んだ「なれ寿司」です。冬のごちそうです。鮒寿司の歴史は奈良時代までさかのぼります。

昔は各家庭で鮒寿司が手作りされていたようですが、最近は、日常的に食べられることはあまりなくなり、また、昔と違って気温が高くなっていて真夏の常温調理は衛生的にも若干ハードルが高そうです。

ご飯の部分をかるく取り除き、輪切りにしていただきます。味・食感は、しょっぱい&すっぱいチーズといった感じです。卵が入ったものが多く、卵は美味です。けっこうな匂いがするのですが、密閉された中での乳酸発酵であり、腐っているわけではありません。

最近はパック詰めになって売られているので、運ぶ際に匂いが気になるということもありません。また、表面のうろこやぬめりをしっかり取ってから飯を詰めたふなずしは、臭みがそれほど気にならないようです。

鮒寿司はパックで買えます

ごはんに乗せてお茶漬けにしたり、料理に使ったりする食べ方もあるようなのですが、私は、鮒寿司が温まったときのモワーンとした匂いが若干苦手なので、冷たい状態で輪切りで食べるのが一番好きです。けっこう塩辛いので、モリモリ食べるというより、お酒(日本酒、焼酎、ワイン)といっしょにおつまみ的に食べます。

1食分で1,000円を少し超えるくらいで、決して安くはありませんが、新しいチーズを試すつもりで鮒寿司、も良いかもしれません。

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