義母からぬか床を分けてもらいました。
年末に訪問した際に「ぬか漬けやってみたいな~」とつぶやいていたところ、義母が家のぬか床を増やしておいてくれました。
私は、自分の実家ではあまり漬物を手作りする習慣はなかったので、実は、ぬか床の実物を見るのは初めてです。
世話の仕方などを習ったのですが、いろいろと、意外でした…!
いろいろなものが入ってます
スーパーで見かけるぬか漬けには、茶色のペースト状のぬかがついていますが、家のぬか床には、さらに、いろいろな材料が混じっていました。
- 卵のカラ
- とうがらし
- しいたけの軸(茎のところ)※乾燥させてから入れても良い
- 野菜のヘタ
- しょうがの皮
- こんぶ
などです。いったんこれらのものをぬか床に入れたら、基本的に入れっぱなしです。ぬか床は、乳酸菌(善玉菌)で発酵している状態なので、きちんと世話をすれば腐ってしまうことはありません。
最近「ベジブロス」(野菜の皮やヘタを使っただし汁)などが話題になっていますが、わざわざ健康法として頑張らなくても、こうやって野菜をぬか床に入れておけば、野菜全体の栄養を活用できるのだなあと、昔からの知恵に感心です。
ぬか床の世話は意外に簡単でした
保存場所・容器
ぬか床の保存場所ですが、風通しの良い日陰が良いと言われています。夫の実家では土間のような場所がありましたが、こちらはアパート暮らしなので、冷蔵庫に入れることにしました。
容器はきゅうりが余裕をもって漬かるサイズの深めのタッパーです。本来は陶器の壺が良いらしいですが、我が家にはすでに別件で壺が鎮座しており、もうスペース的に難しいので冷蔵庫に収まるタッパーを使っています。
理想はこういうおしゃれな容器ですが…「野田琺瑯 ぬか漬け美人 TK-32(Amazon)」
毎日かき混ぜる
ぬか床は、基本的に毎日かき混ぜます。ぬか床をまんべんなく空気に触れさせるのが目的です。冷蔵庫に保存であれば3日くらい放置しても大丈夫なようですが、私は毎日帰宅して手を洗ったら、ぬか床をかき混ぜることにしています。かき混ぜるのを忘れてしまわないないためには、朝、夜、帰宅時など、いつぬか床の世話をするかを決めてしまうのが良いと思います。
混ぜる道具には、炒め物などで使う木製のしゃもじやスプーンを使っています。本来は手でやるのが良いかもしれませんが、我が家のぬか床は匂いが強く、素手で混ぜるのは断念しました。
水分を取り除く
ぬか床をかき混ぜる際、容器のフタやぬか床の上に浮き上がっている水分を取り除きます。私はキッチンペーパーを使っています。
漬ける野菜から日々水分が吸い込まれていますが、水分が多くなりすぎると雑菌が増えてしまうので、ぬか床の水分が多くなりすぎないようにすることは大切です。
塩、ぬか、その他材料を補充く
週に1回くらいで良いと思いますが、必要に応じて塩、ぬか、野菜くずなどの材料を補充します。
塩は、精製したものではなく、ミネラル分が残っている粗塩が良いです。
ぬか床はずっと使える
きちんと世話をすれば、ぬか床は半永久的に使えます。義母も、実家から分けてもらったぬか床を、ずっと使っているそうです。
人の寿命よりも長く受け継ぐことのできるぬか床…なんて考えると、ますますぬか床の世話が楽しくなってきます。